アニメーターを目指している方におすすめの書籍・本まとめ

アニメーターを目指している方におすすめの書籍・本まとめ

本記事では、アニメーターとしてのスキルを基礎から身につけたい方に向けた、おすすめの書籍・本をご紹介します。

「動きのある絵がうまく描けない」「タイミングや重心のとり方がわからない」「プロの現場で通用する表現力を身につけたい」――
そんな悩みや目標を抱える方にとって、理論と実践がバランスよく学べる本との出会いは成長の大きな転機になります。今回は、アニメーションの基本原則からキャラクターの演技、さらには現役アニメーターならではの視点が学べる良書を厳選しました。

とくに以下のような方におすすめの内容です
  • アニメーションの基礎理論をしっかり学びたい方
  • 動きの“質感”や“重み”を表現できるようになりたい方
  • キャラクター演技やタイミング設計を深く理解したい方
  • 現場で役立つノウハウやプロの考え方を吸収したい方

アニメーターとしての視点と技術が身につくおすすめ本まとめ

ここでご紹介する本は、アニメーションの原理や動きの設計、キャラクター演技の考え方までをわかりやすく解説した良書ばかりです。
「動き」は絵を描くだけでは成り立ちません。重力や反発、タイミングの取り方といった物理的な感覚や、キャラクターの感情に寄り添う観察力が必要です。こうした視点を体系的に学べる構成になっています。

アニメーターの学びは、技術だけでなく“観察力”を育てる旅でもあります。迷ったとき、つまずいたときに戻れる拠りどころとして、ぜひ手に取ってほしい一冊たちを選んでみました。

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アニメスタジオの現場でしか学べない アニメ作画と演出で大切なこと

アニメスタジオの現場でしか学べない アニメ作画と演出で大切なこと

こんな人におすすめ・アニメーターや演出家を目指している人
・映像演出のリアルな技術を学びたい人
・間やテンポなど“伝わる映像”の感覚を磨きたい人

本書は、アニメの作画や演出を“現場レベル”で学べるおすすめの本です。アニメ監督・演出家の名取孝浩氏が、自身の豊富な経験をもとに、レイアウトや構図、映像表現のテンポなど、アニメ制作に必要な要素をリアルな実例を交えてわかりやすく解説しています。

特に、「どこを強調すべきか」「どう見せれば伝わるか」といったレイアウトの考え方は、アニメーターだけでなく映像制作に関わるすべての人にとって大きなヒントになる内容です。セリフのタイミングや「間」の取り方など、プロが日々意識している細かな演出ポイントまで踏み込んで語られているのも魅力のひとつ。

さらに、カメラワークの視点やパースの使い方など、アニメに限らず映像全般に応用できる知識も満載で、映像づくりをより深く理解したい人にとって頼れる一冊となっています。

アニメーションの本: 動く絵を描く基礎知識と作画の実際

アニメーションの本: 動く絵を描く基礎知識と作画の実際

こんな人におすすめ・アニメーターとして基礎からしっかり学びたい人
・セルアニメの描写技法や動きの理論を知りたい人
・名作アニメの原点に触れて、技術を磨きたい人

本書は、セルアニメ制作の本質を理論と実技の両面から丁寧に掘り下げたアニメーター向けの参考書です。アニメ制作が完全デジタルに移行しつつある今もなお、1978年の初版から長年読み継がれているのは、アニメーションの根本的な原理や“動き”の本質がここに詰まっているからです。

原画・動画の描き方、動きのつけ方などを、すべて図解と実例でわかりやすく紹介しており、まさに手を動かしながら学べる構成。「白蛇伝」演出の藪下泰次氏や、“アニメーションの神様”と称された森康二氏による協力執筆という点からも、内容の重みと信頼性は折り紙付きです。

アニメーター志望の方はもちろん、アニメの「動きとは何か」に本気で向き合いたい人にこそ手に取ってほしい一冊。半世紀を越えて、なお現場で通用する技術がここにはあります。

アニメーション 〈動き〉のガイドブック 伝わる表現の基礎講座

アニメーション 〈動き〉のガイドブック 伝わる表現の基礎講座

こんな人におすすめ・これからアニメーションを学びたい初心者
・表現としての動きを深く理解したい人
・プロの考え方や制作フローに触れたいアニメーター志望者

本書は、「伝えるための動き」を徹底的に探求したアニメーションの参考書です。文化庁が10年以上にわたって開催してきた人材育成プログラム「アニメーションブートキャンプ」のエッセンスを一冊にまとめ、動きを描くことの本質に迫っています。

特徴的なのは、ただの技法解説に留まらず、演技プランの立て方や、観察の仕方、他者との協働までを実践的に学べる構成になっている点です。ワークショップ形式で進む解説は、まさに「身体で覚える」感覚。講義や対談には、小田部羊一や沖浦啓之ら、日本アニメ界の重鎮たちが名を連ねており、現場の知恵が随所に詰まっています。

また、ムービーで動きを確認できるリンク付きというのも実用的。巻末のフリップブック集をパラパラめくるだけでも、アニメーションの奥深さが伝わってきます。

アニメを仕事に! トリガー流アニメ制作進行読本

アニメを仕事に! トリガー流アニメ制作進行読本

こんな人におすすめ・アニメ制作の現場に興味がある人
・制作進行という仕事のリアルを知りたい人
・ただのアニメファンから一歩踏み出して、作品の裏側をもっと深く味わいたい人

本書は、アニメ制作の“舞台裏”をリアルに知ることができる、制作進行の仕事にフォーカスしたおすすめの本です。華やかな映像の裏で、どれほどの情熱と混乱が渦巻いているのか――その現場の空気を、まるで自分もチームの一員になったような気持ちで味わうことができます。

特に本書では、『キルラキル』や『リトルウィッチアカデミア』など、ファンに熱烈に支持される作品を送り出してきたTRIGGERの事例をベースに、「アニメはこうして作られている」その全体像を、制作進行という立場から丁寧に追いかけていきます。

アニメを観る側から“作る側”へと目線を変えると、見え方がガラリと変わる。その発見が本書には詰まっています。読めば読むほど、作品の裏にある努力や工夫に、敬意を持たずにはいられません。

吉田流! アニメエフェクト作画

吉田流! アニメエフェクト作画

こんな人におすすめ・アニメーターを目指す美大・専門学校生
・演出やコンテ志望でエフェクト作画の知識を深めたい人
・動きの説得力を高めたい新人アニメーター

本書は、エフェクト作画の基本をしっかり学びたい人のための、実践的な参考書です。アニメーター・メカデザイナー・演出家として活躍する吉田徹氏が、これから業界を目指す学生や新人アニメーターのために、エフェクト原画の描き方を丁寧にまとめています。

炎、水、煙、衝撃波など――アニメーションを“動かす力”ともいえるエフェクト。その中でも特に基礎となる動きをピックアップし、各作例にはタイムシート付きで、動きの流れや変化を細かく追える構成になっているのが嬉しいポイントです。フォルムの崩し方や、アニメーションらしい演出に必要な抑揚のつけ方なども、解説とともにしっかり押さえられています。

「ただ上手に描く」だけでは足りない、“魅せる動き”の作り方を学びたい人にとって、心強い手がかりになる一冊といえるでしょう。

アニメーションの基礎知識大百科

アニメーションの基礎知識大百科

こんな人におすすめ・アニメ制作の全体像を視覚的に学びたい人
・デジタル作画についての知識を身につけたい人
・アニメ業界に就職を考えている学生

本書は、アニメーション制作の全体像をしっかりと把握したい人に向けた、決定版とも言えるおすすめの本です。2009年に刊行されて以来、多くの読者に親しまれてきた『アニメーションの基礎知識大百科』が、時代の変化に合わせて大幅に改訂され、さらに使いやすくパワーアップしています。

第1章から第3章では、アニメーションがどのように作られているのかを、豊富な図解とともに丁寧に説明。企画から制作、仕上げ、撮影、編集まで、制作工程の流れを段階ごとに学ぶことができます。さらに今回の改訂では、近年主流となってきた「デジタル作画」に関する章が新たに加わり、現場の変化にもしっかり対応しています。

巻末の用語集も一新され、業界用語や専門語に図版を添えて分かりやすく解説。初学者はもちろん、アニメ業界に興味がある社会人や就活生にも役立つ一冊です。

アニメーターが教える線画デザインの教科書

アニメーターが教える線画デザインの教科書

こんな人におすすめ・絵を論理的に理解したい初心者
・自分の作画スキルに伸び悩みを感じている中級者
・絵の見方・伝え方に深く踏み込みたい表現者

本書は、アニメーション作画における多様な技法を理論的に整理した、まさに“絵の構造”を読み解くための参考書です。

これまでの「こう描くとうまくなる」といったノウハウ本とは一線を画し、「なぜ、それでうまく見えるのか?」という根本的な問いに対して丁寧に答えてくれる一冊となっています。

ページをめくるたびに、作画の背後にあるロジックが明らかになり、単に技術をマネするのではなく、「見せ方」や「伝え方」に対する解像度が格段に上がっていきます。絵の見方・描き方を“構造”から理解できる構成が特長で、初心者にもやさしく、中・上級者には新しい発見を与えるような内容です。

「受け手にどう見えるか」「なぜこの構図が映えるのか」といった視点は、描き手にとって必須の“視点の持ち方”を育ててくれます。

アニメスタジオで教わる背景画の大原則 神技作画シリーズ

アニメスタジオで教わる背景画の大原則 神技作画シリーズ

こんな人におすすめ・背景イラストの基礎から本格的に学びたい人
・プロの考え方を取り入れてクオリティを上げたい人
・描くたびに「何かが足りない」と感じている人

本書は、アニメ業界で第一線を走る背景美術家・増山修氏による、背景画の描き方を体系的に学べるおすすめの本です。『メイドインアビス』『時をかける少女』『東のエデン』など、数々の名作に携わってきた著者が、実際のプロ現場で培ったテクニックや考え方を、余すことなく解説しています。

特に印象的なのは、背景画を「感覚」ではなく「理論」で身につけられるように構成されている点。コンセプト作りから始まり、構図、光、色、タッチにいたるまで、絵づくりに欠かせない要素を7つのステップに分けて丁寧に紹介しています。「どう描けばリアルに見えるのか」「どうすれば印象に残るのか」といった悩みに対して、現場視点の明快な答えが返ってくるのが心強いです。

背景画は「才能」で決まるものではないと、静かに背中を押してくれる一冊。描けるようになる道筋を、しっかりと見せてくれる本です。

アニメーターが教える こだわりポーズの描き方

アニメーターが教える こだわりポーズの描き方

こんな人におすすめ・ポーズにもっと躍動感を出したい人
・線や影の使い方に悩んでいる人
・構図や視点でイラストに差をつけたい人

本書は、人物の「ポーズ」に特化した描き方を徹底的に掘り下げた、toshi氏の人気書籍を再編集したミニサイズの参考書です。場所を選ばず手に取れるサイズながら、中身はまさにプロの視点が詰まった濃密な一冊。

動きのある線、立体感のある陰影、アオリやフカンといった大胆な視点――。一枚のイラストに「勢い」と「説得力」を生むテクニックが満載です。特に、線の引き方ひとつでキャラクターが今にも動き出しそうに見える描写や、影の付け方でポーズに重みを出す工夫は、初心者にも中級者にも新たな気づきを与えてくれます。

さらに、パースを“あえて崩す”大胆な演出や、構図で魅せるテクニックも豊富。イラストだからこそ可能な「魅せ方」のヒントがぎっしり詰まっています。

羽山淳一 アニメーターズ・スケッチ

羽山淳一 アニメーターズ・スケッチ

こんな人におすすめ・人物にリアルな動きをつけたい人
・アクションシーンの説得力を上げたい人
・筋肉キャラを描く参考資料を探している人

本書は、アニメーター・羽山淳一氏による迫力あふれる人物スケッチ集です。アニメ業界で培われた“動く絵”の感覚が詰まっており、筋肉質なキャラクターの「歩く」「走る」といった基本動作から、「戦う」「跳ぶ」などのアクションポーズまで、圧巻のラフスケッチが収められています。

特に目を引くのは、体の重心や筋肉の張りまでリアルに感じられる生き生きとした線。ページをめくるたび、まるで絵が動き出しそうな臨場感があります。これは日常的に膨大な枚数を描き続けるアニメーターならではの観察力と描写力の賜物。

“ポーズを描く”というより、“動きの途中を切り取る”感覚に近い本書のスケッチは、イラストや漫画を描く人にとって大きなヒントになるはずです。筋肉キャラに限らず、人物に「動き」や「表情」を与えたいすべてのクリエイターにおすすめです。

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