我々は 人間 なのか? デザインと人間をめぐる考古学的覚書き

我々は 人間 なのか? デザインと人間をめぐる考古学的覚書き

こんな方におすすめ!
対象レベル
 (3)
難易度
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ビジネスパーソン全般
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クリエイティブな職種の人
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内容解説

先史時代から現代まで
人間とデザインの存在論的な関係性を解き明かす

本書は、デザインの歴史を「進化していく人間の概念についての歴史」(p. 9)として捉え、紀元前から現代に至るまでの “デザインされた人工物”と“リ・デザインされる人間”の関係性を、ゆるい時系列をとって分野横断的に考察する。

人類の歴史は、石器時代から現代まで、人間と人工物(artifact)との関係性によって形作られています。

しかし、「人間」と「デザイン」の関係性は、時代と共に変わっているのでしょうか?あるいは、その本質は何か不変のものを持っているのでしょうか?この本は、その問いに挑みます。近年注目を集める「存在論的デザイン」に焦点を当て、人間とデザインの関係性に新たな解釈を加える試みとなっています。

目次

  • 1. デザインという鏡
  • 2. 変化する人間
  • 3. デザインの衝撃
  • 4. 人間の発明
  • 5. 装飾する種
  • 6. ユートピアだより
  • 7. よいデザインは麻酔である
  • 8. 健康のデザイン
  • 9. 人間中心デザイン
  • 10. 摩擦のないシルエット
  • 11. 身体のデザイン
  • 12. 倒錯としてのデザイン
  • 13. 亡霊のデザイン
  • 14. 不安定な身体
  • 15. ホモ・セルラー
  • 16. 2秒間のデザイン

本書の内容

  1. 時代を超えた視点
    本書では、先史時代(石器)から現代(ソーシャルメディア)に至るまでの広い時代をカバーしています。
  2. 存在論的探求
    「人間」と「デザイン」の本質に迫る新しい視点を提供します。これは「存在論的デザイン」として近年注目を集めています。
  3. 人間と人工物(artifact)
    人間が生み出した「人工物」がどのようにして「人間」自体を形成し影響しているのかを解説します。
  4. 定義の再評価
    「人間」や「デザイン」といった、我々が当然と考えている概念に対して、新たな解釈と質問を投げかけます。

本書は、単にデザインの歴史や技術に焦点を当てるのではなく、人間とデザインが共にどのような「存在」であるのか、その根底にある哲学的な問題に挑む一冊です。

デザインだけでなく、人類学、哲学、文化研究に関心がある人にとっても、非常に有益な内容が詰まっています。

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出典:Amazon

定価¥3,300
仕様21 x 13.6 x 2.6 cm
発売日2023/1/25
ページ数387ページ
著者ビアトリス・コロミーナ (著), マーク・ウィグリー (著), 牧尾 晴喜 (翻訳)
出版社ビー・エヌ・エヌ

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